片そぎ
わが恋は千木(ちぎ)の片そぎかたくのみゆきあはで年のつもりぬるかな(大炊御門右大臣)、
夜や寒き衣やうすき片そぎの行合ひの間より霜やおくらむ(住吉御歌)、
の、
片そぎ、
は、
千木(棟で交叉して高く突き出ている社殿の両端の材)の片端を縦に切り落としてあること、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
千木、
については触れたが、「千木」は、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか