玉串
濡れて干す玉串の葉の霜露に天照る光幾代へぬらむ(摂政太政大臣)、
神風や玉串の葉を取りかざし内外(うちと)の宮に君をこそ祈れ(俊恵法師)、
の、
玉串、
は、
伊勢神宮で榊のことをいう、
とあり(久保田淳訳注『新古今和歌集』)、
榊の異称、
であるが、
五百箇(いおつ)真坂樹(まさかき)の八十玉籤(やそたまくし)を採らせ(日本書紀)、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか