爛柯(らんか)
斧の柄の朽ちし昔は遠けれどありしにもあらぬ世をも経るかな(式子内親王)
の、
斧の柄の朽ちし、
は、
述異紀などにいう爛柯(らんか)の故事、
とあり(久保田淳訳注『新古今和歌集』)、
仙境に入り込んだ木樵りの斧の柄がいつしか朽ちて、出てきたら遥か後の時代だったというように、以前とはすっかり変わってしまった世の中に永らえている、
と注釈する(仝上)。こ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか