爛柯(らんか)

斧の柄の朽ちし昔は遠けれどありしにもあらぬ世をも経るかな(式子内親王) の、 斧の柄の朽ちし、 は、 述異紀などにいう爛柯(らんか)の故事、 とあり(久保田淳訳注『新古今和歌集』)、 仙境に入り込んだ木樵りの斧の柄がいつしか朽ちて、出てきたら遥か後の時代だったというように、以前とはすっかり変わってしまった世の中に永らえている、 と注釈する(仝上)。こ…

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