角ぐむ

三島江や霜もまだひぬ蘆の葉に角(つの)ぐむほどの春風ぞ吹く(新古今和歌集)、 の、 角ぐむ、 は、 角のような芽を出す、 意、 蘆の芽はとがっているので錐や動物の角に喩えられる、 とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。この歌の本歌は、 三島江に角ぐみわたる蘆の根のひとよのほどに春めきにけり(後拾遺・曾禰好忠)、 である(仝上)。 …

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