夕月夜

夕月夜(ゆふづくよ)潮みちくらし難波江の蘆の若葉に越ゆる白波(新古今和歌集)、 の、 夕月夜、 は、 夕方の空に出ている上弦の月、 また、 その頃の夜、 とあり(久保田淳訳注『新古今和歌集』)、上記の歌は、 夕月は早く沈む。月の出と潮の満ち干とに関連があることを念頭に置いた句の続け方、 と注釈する(仝上)。この歌の本歌は、 花ならで…

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