たのむの雁

今はとてたのむの雁もうちわびぬおぼろ月夜のあけぼのの空(新古今和歌集) 時しもあれたのむの雁の別れさへ花散る頃のみ吉野の里(仝上) の、 たのむの雁、 は、 田の面の雁、 の意で、 忘るなよたのむの沢を立つ雁も稲葉の風の秋の夕暮れ(仝上)、 の、 たのむ、 は、 田の面、 の訛音、 みよし野のたのむの雁もひたぶるに君が…

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