天の戸

清見潟月はつれなき天の戸を待たでもしらむ波の上かな(新古今和歌集)、 の、 天の戸、 は、 天にあり、日や月の出入りすると想像された戸、 で、この場合、 清美ヶ関の戸への連想もあるので、「戸」は「清見潟」の縁語、 とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。 清見潟、 は、 駿河國の枕詞、 で、 現在の静岡市興津町付近の海岸…

続きを読む