星合の空
袖ひちてわが手にむすぶ水の面(おも)に天つ星合の空をみるかな(新古今和歌集)、
の、
ひつ、
は、
漬つ、
沾つ、
と当て、
ひたる、
濡れる、
意(広辞苑)、「ひつ」で触れたように、
室町時代まではヒツと清音、
で(岩波古語辞典)、江戸期には、
朝露うちこぼるるに、袖湿(ヒヂ)てしぼるばかりなり(雨月物語)、
と、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか