拙を養う
谷神如不死(谷神(こくしん) 如(も)し死せずんば)
養拙更何郷(拙を養うは更に何れの郷(きょう)ぞ)(杜甫・冬日洛城北謁玄元帝廟)
の、
谷神、
は、老子に、
谷神死せず、是を玄牝(げんぴん)と謂う、
とあるのにもとづき、この句の解釈には諸説あるが、この詩で、
杜甫は老子の精神というほどの意味で「谷神」を理解していたのであろう、
とある(前野直彬…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか