領布(ひれ)
萩が花真袖にかけて高円の尾上の宮に領布(ひれ)振るやたれ(新古今和歌集)、
の、
領布、
は、
上代、女性が首にかけ、左右に垂らした装身用の布、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
領布、
については、
望夫石、
で触れたように、万葉集で、
山の名と言ひ継げとかも佐用姫(さよひめ)がこの山の上(へ)に領布(ひれ)を振りけむ、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか