あくがる

心こそあくがれにけれ秋の夜の夜深き月をひとり見しより(新古今和歌集)、 の、 あくがる、 は、 何かに誘われて心が身体からぬけ出てゆく、上の空になる、 意とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。 あくがる、 は、 憧る、 と当て、 「あこがれる」の文語形、 である。上代には用例は見えず、 十世紀半ば以降に一般化した語、 …

続きを読む