あくがる
心こそあくがれにけれ秋の夜の夜深き月をひとり見しより(新古今和歌集)、
の、
あくがる、
は、
何かに誘われて心が身体からぬけ出てゆく、上の空になる、
意とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
あくがる、
は、
憧る、
と当て、
「あこがれる」の文語形、
である。上代には用例は見えず、
十世紀半ば以降に一般化した語、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか