思草(おもひぐさ)
野辺見れば尾花がもとの思ひ草枯れゆく冬になりぞしにける(新古今和歌集)、
の、
思草、
は、
リンドウ、露草など諸説ある。すすきの根元にはえるという点を重視すれば、なんばんぎせるが最もふさわしい、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
道辺の尾花が下の思草(おもひぐさ)今さらになに物か思はむ(万葉集)、
と、
尾花が下の思草、
と詠わ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか