思草(おもひぐさ)

野辺見れば尾花がもとの思ひ草枯れゆく冬になりぞしにける(新古今和歌集)、 の、 思草、 は、 リンドウ、露草など諸説ある。すすきの根元にはえるという点を重視すれば、なんばんぎせるが最もふさわしい、 とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。 道辺の尾花が下の思草(おもひぐさ)今さらになに物か思はむ(万葉集)、 と、 尾花が下の思草、 と詠わ…

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