隙(ひま)ゆく駒
新しき年やわが身をとめ来(く)らむ隙(ひま)ゆく駒に道をまかせて(新古今和歌集)、
の、
隙ゆく駒、
は、「荘子」知北遊に、
人生天地之間、若白駒之過郤(隙)、
とあるのにより、
月日の過ぎやすく、人生の短いことを言う、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
駒に道をまかせて、
は、「韓非子」説林上の、
老馬道を知る、
の…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか