五色(ごしき)の糸

南無阿弥陀ほとけの御手に懸くる糸のをはり乱れぬ心ともがな(新古今和歌集)、 の詞書に、 臨終正念ならむことを思いてよめる、 とある、 臨終正念、 は、 死に臨んで心静かに佛を念ずること、 とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)が、「正念に往生す」で触れたように、 臨終のときに心が乱れることなく、執着心に苛まれることのない状態のこと、 であ…

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