六塵
濁りなき亀井の水をむすびあげて心の塵をすすぎつるかな(新古今和歌集)、
の、
亀井の水、
は、
四天王寺境内の亀井堂にある井泉、
で、
劫を経て救ふ心の深ければ亀井の水は絶ゆる世もあらじ(赤染衛門)、
と、
石の亀の像の下から霊水が湧き出る、
とある(久保田淳訳注『新古今和歌集』)。
心の塵、
は、仏教でいう、
六塵の樂…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか