背面(そとも)
耳成の青菅山(あおすがやま)は背面(そとも)の大き御門(みかど)によろしなへ神さび立てり名ぐはし吉野の山は影面(かげとも)の大き御門ゆ雲居にぞ(万葉集)
の、
よろしなへ、
は、
いかにも具合よろしく、
とあり(伊藤博訳注『新版万葉集』)、
神さび、
は、
神さびる、
で触れたように、
神々(こうごう)しい、
意で、
名…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか