たたなづく
玉藻なすか寄りかく寄り靡(なび)かひし夫(つま)の命(みこと)のたたなづく柔肌(にきはだ)すらを剣(つるぎ)大刀身添へ寝(ね)ねば(柿本人麻呂)
の、
剣(つるぎ)大刀、
は、
身に添ふ、
の枕詞、
たたなづく、
は、
柔肌、
の枕詞、
身体を豊かに包んでいる意か、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
たたなづく、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか