ををる
絶ゆれば生(お)ふる打橋に生ひををれる川藻もぞ枯るれば生ゆるなにしかも(柿本人麻呂)
の、
生ひををれる、
は、
茂り撓む意の「ををる」に完了の「り」のついた形、
で、
生い茂っている、
と訳される(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
ををる、
は、
ら/り/る/る/れ/れ、
と活用する、自動詞ラ行四段活用で、
撓る、
生る…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか