かけまく

かけまくもゆゆしきかも(一には「ゆゆしけれども」といふ)言はまくもあやに畏(かしこ)き(柿本人麻呂) は、この長歌の、結びの、 天のごと振り放(さ)け見つつ玉たすき懸けて偲はむ畏(かしこ)くあれども、 の五句と響き合う(伊藤博訳注『新版万葉集』)とあり、冒頭は、 心にかけて思うのも憚り多いことだ。(憚り多いことであるけれども)ましてや口にかけて申すのも恐れ多い、 …

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