とゐ波
那珂(なか)の港ゆ船浮けて我が漕ぎ来れば時つ風雲居に吹くに沖見ればとゐ波立ち辺見れば白波騒く(柿本人麻呂)、
の、
とゐ波、
は、
跡位浪(とヰなみ)、
と表記され、
高くうねり立つ波、
高く盛りあがる波、
の意(広辞苑・精選版日本国語大辞典)だが、
とゐ、
は、
上二段動詞「とう」の連用形から(精選版日本国語大辞典)、
撓(た…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか