ここだ
天皇(すめろき)の神の御子(みこ)のいでましの手火(たひ)の光りぞここだ照りてある(万葉集)、
の、
手火、
は、
葬送の時、手に持つ松明、
とあり、
ここだ、
は、
こんなにも激しく、
の意とあり(伊藤博訳注『新版万葉集』)、この、
ここだ、
は、
御笠山(みかさやま)野辺行く道はこきだくも茂り荒れたるか久(ひさ)にあ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか