歌垣
焼津辺(やきづへ)に我が行きしかば駿河なる阿倍の市道(いちぢ)に逢ひし子らはも(春日蔵首老)、
の、
市道、
は、
市が立ち歌垣が行なわれた所、
とあり、
歌垣では群婚が許されるのが習い、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
歌垣(うたがき)、
は、
歌場、
とも当て(岩波古語辞典)、
歌懸きの意、異性に歌を歌いかけて…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか