たかたま
ひさかたの天の原より生(あ)れ来(きた)る神の命(みこと)奥山の賢木(さかき)の枝(えだ)に白香(しらか)付け木綿(ゆふ)取り付けて斎瓮(いはひへ)を斎(いは)ひ掘り据ゑ竹玉(たかたま)を繁(しじ)に貫(ぬ)き垂れ鹿(しし)じもの膝折り伏して手弱女(たわやめ)の襲衣(おすい)取り懸けかくだにもわれは祈(こ)ひなむ(大伴坂上郎女)
は、
神を祭る歌、
とあり、
白香(し…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか