さもらふ
淡路島磯隠(いそがく)り居ていつしかもこの夜の明けむとさもらふに寐(い)の寝(ね)かてねば(万葉集)
の、
いつしかも、
は、
早く夜が明けてほしいというこころ、
とあり、
さもらふ、
は、
容子を窺って寝るに寝られずにいると、
と注釈がある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
「さうらふ」で触れたように、
さうらふ(候)、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか