負ひみ抱(むだ)きみ
子の泣くごとに男(をとこ)じもの負ひみ抱(むだ)きみ朝鳥(あさとり)の哭(ね)のみ泣きつつ恋ふれども験(しるし)をなみと言問(ことと)はぬものにはあれど(高橋朝臣)
の、
負ひみ抱(むだ)きみ、
は、
負ぶってみたり抱いてみたりしてあやし、
と注釈があり(伊藤博訳注『新版万葉集』)、
ミ、
は、
動詞「見る」から派生した接尾語、
とする(…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか