さゐさゐしづみ
玉衣(たまきぬ)のさゐさゐしづみ家(いへ)の妹に物言はず来(き)にて思ひかねつも(柿本人麻呂)
の、
玉衣、
は、
さゐさゐの枕詞、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。この、
玉衣(たまぎぬ)、
は、
珠衣、
とも当て、
「たま」は美称、
なので、
玉を飾ったような美しい衣服、
りっぱな衣服、
をいい、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか