いち柴
大原のこのいち柴のいつしかと我が思ふ妹に今夜(こよひ)逢へるかも(志貴皇子)
の、
上二句は序、
とあり、
類音で「いつしかと」を起す、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
いち柴、
は、
天霧らし雪も降らぬかいちしろくこのいつ柴に降らまくを見む(万葉集)、
と、
いつしば、
と訓む説もあり(岩波古語辞典・広辞苑)、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか