いち柴

大原のこのいち柴のいつしかと我が思ふ妹に今夜(こよひ)逢へるかも(志貴皇子) の、 上二句は序、 とあり、 類音で「いつしかと」を起す、 とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。 いち柴、 は、 天霧らし雪も降らぬかいちしろくこのいつ柴に降らまくを見む(万葉集)、 と、 いつしば、 と訓む説もあり(岩波古語辞典・広辞苑)、 …

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