三相(みつあひ)
我が持てる三相(みつあひ)に搓(よ)れる糸もちて付(つ)けてましもの今ぞ悔(くや)しき(安倍郎女)
の、
三相、
は、
当時は双子糸(二相)が普通、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
三相(みつあひ)、
は、
三合、
とも当て、
三つのものを一つに組み合わせること、
の意味だが(精選版日本国語大辞典)、特に、糸・縄・紐など…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか