うちひさす
うちひさす宮に行く子をま悲しみ留(と)むれば苦し遣(や)ればすべなし(大伴宿奈麻呂宿禰)
の、
うちひさす、
は、
「宮」「都」の枕詞、
とあり(伊藤博訳注『新版万葉集』)、
大君の敷きます国にうち日さす都しみみに里家はさはにあれどもいかさまに思ひけめかも(大伴坂上郎女)、
では、
うち日さす、
と当て、
美しい日の射す意か、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか