すべをなみ
今夜(こよひ)の早く明けなばすべをなみ秋の百夜(ももよ)を願ひつるかも(笠金村)
の、
すべをなみ、
は、
やるせないので、
と、注釈があり(伊藤博訳注『新版万葉集』)、
今夜(こよひ)の早く明けなばすべをなみ、
は、
楽しい今夜がまたたく間に明けてしまってはやるせないので、
と訳される(仝上)。
すべをなみ、
は、
術…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか