老いなみ
事もなく生き来(こ)しものを老いなみにかかる恋にも我(あ)れは逢へるかも(大伴百代)
の、
老いなみ、
は、
老境、
とあり、
老いを明示する句はこの冒頭歌のみに見える、
と注記がある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
老いなみ、
は、
老次、
とも当てる(広辞苑・精選版日本国語大辞典)が、
老いの波、
老波、
と当…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか