をち水
我がたもとまかむと思はむますらをはをち水求め白髪(しらが)生(お)ひたり(万葉集)、
の、
をち水、
は、
月にある若返りの水、
を指す(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
をちみづ、
は、
復(ち)水、
変若(ち)水、
と当て、
飲むと若返るという水、
をいい、
天橋(あまはし)も長くもがも高山(たかやま)も高くもがも月夜…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか