くるべき
我妹子(わぎもこ)に恋ひて乱ればくるべきに懸けて撚らむと我(あ)が恋ひそめし(湯原王)
の、
くるべき、
は、
糸車、
で、
我が恋ひそめし、
は、
別れるときはこうでも言おうと思っていたの表現で、一種の負け惜しみ、
と注釈し、
乱れ心を糸車にかけて、うまいこと搓り直せばよいと、そう思って恋い初めただけのこと、
と訳す(伊藤博…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか