くるべき

我妹子(わぎもこ)に恋ひて乱ればくるべきに懸けて撚らむと我(あ)が恋ひそめし(湯原王) の、 くるべき、 は、 糸車、 で、 我が恋ひそめし、 は、 別れるときはこうでも言おうと思っていたの表現で、一種の負け惜しみ、 と注釈し、 乱れ心を糸車にかけて、うまいこと搓り直せばよいと、そう思って恋い初めただけのこと、 と訳す(伊藤博…

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