山橘(やまたちばな)
あしひきの山橘(やまたちばな)の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ(春日王)
の、
山橘、
は、
やぶこうじ、
とあり、
上二句は序、「色に出づ」を起こす、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
序、
は、
あることばを導き出すためにその前に置く修飾のことば、
で、
序詞、
ともいう(精選版日本国語大辞典)。
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか