わた
海(わた)の底奥(おき)を深めて我(あ)が思へる君には遭はむ年は経ぬとも(中臣郎女)
の、
わた、
は、
奥(心の底)の枕詞、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
わた、
は、
わたのはら(海の原)、
海(わた)の底、
わたつみ(海神)、
わたなか(海中)、
わたつうみ(海)、
等々と使い、
わたつうみ、
うみ、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか