息の緒
なかなかに絶ゆとし言はばかくばかり息の緒にして我(あ)れ恋ひめやも(大伴家持)、
の、
息の緒、
は、
緒のように長く続く息、
とあり(伊藤博訳注『新版万葉集』)、
息の緒にして、
は、
命がけで、
と訳す(仝上)。
息の緒、
は、
生の緒、
とも当て、
息の長く続くことを緒にたとえた語で、
いのち、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか