しくしく
春日野に朝居(ゐ)る雲のしくしくに我(あ)れは恋ひ増す月に日に異(け)に(大伴像(かた)見)
春雨のしくしく降るに高円(たかまど)の山の桜はいかにかあるらむ(河辺東人)
の、
しくしく、
は、
しきりに、
の意で、
上二句は序、しくしくを起こす、
とあり、
月に日に異(け)に、
は、
月日が経つにつれてだんだんと、
と訳され…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか