はねかづら
はねかづら今する妹を夢(いめ)に見て心のうちに恋わたるかも(大伴家持)
波禰蘰(ハネかづら)今する妹をうら若みいざ率河(いざかは)の音の清(さや)けさ(万葉集)
の、
はねかづら、
は、
羽根鬘、
葉根蘰、
と当て(広辞苑・精選版日本国語大辞典)、
羽毛でつくった髪飾りか、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)が、また、
ショウブの葉・根など…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか