むらきも
むらきもの心砕けてかくばかり我(あ)が恋ふらくを知らずかあるらむ(大伴家持)
の、
むらきもの、
は、
心の枕詞、
とある(伊藤博訳注『新版万葉集』)。
むらきも、
は、
群肝、
村肝、
とあて、
むらぎも、
とも訓ませ、
群がっている肝(精選版日本国語大辞典)、
群がっている臓腑(きも)(岩波古語辞典)、
群がり…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか