2013年06月01日
作家と作品
先日,竹山貴さんの【第2回 アートの世界から学ぶ本当の価値の見つけ方】に参加した。
http://www.facebook.com/home.php#!/events/232459216896334/
一番関心のあったのは,作家と作品の関係だ。すごくわかりやすい言い方をすると,アートディレクターとして,
天才的な作品を描くが,人間が信じられない人
と
作品は△だが,人間が信じられる人
がいるとすると,どちらを取るか,という設問が出された。竹山さんの答えは,心中してもいい作品があれば別だが,一応チームワークだ,といい,
「作品にハッとさせられる」があって,人として◎なら,その人と付き合う,
であった。「自分のやっていることを研鑽し,こつこつやる努力型が好きだ」とも。
要は,そういう人と付き合いながら,
作品と作家はセット
作品を売っているようで作家を売っている
ということになる。
が,僕は,そうではなく,誰がやっても売れる作品を描く人が,そうはいないだろうが,いるとしても,それは誰がやっても売れる人だ。「竹山貴」という人間が,自分にしか見つけられない作家と作品に目をつけ,育てて,売れる作家にする, その醍醐味の方に,魅力を感じている,というように感じた。「チームワーク」という表現には,そういうニュアンスが含まれている気がした。
無論そうしなければならないような状況や背景はあるにしても,ディレクターとしては,まだ原石の才能を見つけ,それを一緒に育てていく,というところに,自分の自負と矜持と楽しみがあるに違いない,と感じた。
だからこそ,
その人の何を見るのか,その人に何を考えて生きてほしいのか,
が,作品の前にある気がする。これについては,前回も,生きざまをみる,ということで話が出たが,
http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11152009.html
「意識して生きる」ということだ。ここは,いろんな異論もあるところだが,人と違う作品を描くためには,人と違う着眼を磨く必要がある。あるいは人と違う自分を見つけなくてはならない。自分の持つわずかな差異を広げなくてはならない。それには,漫然と描くのでも,漫然と考えるのでもダメだ,まして漫然と生きるのではだめだ,というのはよくわかる。
人との差異は,たぶん,天才を別とすれば,ほんのわずかな違いだ。まず,自分のそのわずかな差異を自覚しなくてはならない。いわゆるのびしろとは,この「差」,違いのことに違いない。
ベイトソンではないが,「情報とは差異である」。その差異を気付くには,人の作品を見るにしろ,本を読むにしろ,物を見るにしろ,物を考えるにしろ,自分がどういう反応をするのか,何に反応をするのか,それは人とどう違うのか,その自覚から始めなくてはならない。そこにしか,自分のリソースはないからだ。人の真似をするのも,真似し切れず,寸足らずか,はみだすか,オーバーするか,未達か,そこに,自分の特徴を見る。守破離の「守」はその意味で,寸足らずな(それはマイナスではない,特徴と見なくてはならない)おのれの発見プロセスでなくてはならない。
その努力はどういう方向でするのか。「間違いのない方向性」というとき,それはやり方であるよりは,何のためにその努力をしているかが,問われている,と感じた。
「やりたいこと」がはっきりしているとき,技術を磨くのは,そのための方法として明確だからいいが,それがはっきりしていない時に,技術だけ磨くのは,作品としてつまらない,というような言い方をされたのは,「やりたいこと」をするための手段としてではなく,技術そのもののアップを目的化する,という意味なのだろう。まず,自分ありきであり,まず自分の描きたいものありきなのであり,その中で,自分の力を出し切って,自分にしか描けないものを描き切る。それを10年と言われた。いわば,修業時代は,それだけの期間しかないともいえる。
10年一剣を磨く
という。10年というのは一つの節目なのだろう。いわば,そこで自分が試されている。そこまで自分を賭していく覚悟が問われている。
もちろん作家本人だが,見届ける竹山さんのそれでもある。
今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
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この記事へのコメント
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