2013年12月19日
揺れ幅
コーチングにそれほど真剣に向き合っていないが,しかし,向き合わざるを得ないところに置かれて,これまで,あれこれ考えてきた。
http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11391728.html
http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11369871.html
http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11132452.html
結構幅があるというか,振幅がある。よく,軸があるとかないとか,ぶれるとかぶれないとか,という意味であまりいい意味で使われないが,僕は,逆に,その振れ幅を,自分の許容範囲と呼ぶ。その振れ幅分,自分がコーチングの受けいれる姿勢がある,と考えることにしている。
先日,立て続けに,二つ,コーチングを振り返る機会を得た。
ひとつは,前にも書いたことがある,「コーチング・スクウェア(コーチング・セッションの会)」で,そこで,8分のセッションをやった。
もうひとつは,「コーチングのプロが伝える!話して聴いて元気になるコーアクティブ会話術」に参加して,
https://www.facebook.com/events/1391381831105576/?ref_dashboard_filter=upcoming
人との関わりについて,ちょっと気づきがあった。
最近,相手に踏み込むことが大事だと,考えているが,自分で実感がなく,踏み込んでいるつもりだったが,結果としては,外から,声を掛けているだけでの感じが残り,しっくりしない感じがした。
そのときは気づかなかったが,相手の中に踏み込めているかどうかの目安は,自分の言葉が,
相手のいる場所で,
一緒になって,
感じ,考えている,
そんな言葉になっているかどうかだ。楽しい場面を思い描いてもらっていれば,その場所から言葉が出てこなくてはならない。まだまだ,そうなりきっていない部分があるな,という気がしていた。
で,「コーアクティブ会話術」に参加して,
「人に焦点」
「可能性のある人」
「元気の源」
を(これは,いわばコーアクティブ・コーチングのコアのマインドの確認でもあるが),順次会話しながら,話し,聴く,を試していくうちにえた,ひとつの結論は,
自分が直感を乱発しているが,
その直感は,
一種の名づけであり,
名づけられることで,
相手の中で,ものが見えてくることがある,
ということだ。名づけるとは,
相手の(こころの)世界の中でもやもやしていたものを明確にすること,
なのだと思う。ひとは,持っている言葉によって見える世界が違う,というヴィトゲンシュタインに倣うなら,そこで,
相手に(ひとつの)世界が見えた,
ということになる。その見え方を促すのが,上記の,
相手(の気持ち)に焦点,
その人を可能性ある人と見る,
(その人の)元気が出る源,
ということになる。相手に焦点を当てるということは,相手が語っていた物語(事柄)の,その当事者になってみることを促すことになる。説明するということは,それを外から語っていることだが,その物語の当事者となってみることを促し,いま,ここ,での自分自身の内面に焦点を当てることになる。
可能性のある人として見る,とは,できない部分ではなく,できている部分に焦点を当てて,地と図をひっくり返すことだが,そのとき,相手が小さく(あるいはゼロに)見積もっている自分の可能性(のかけら,わずかなきざし)を,拾い上げ,拡大して,次から次と言語化して返していくことだ。その言葉で,見える世界が変わるはずだ。
その人の元気の源,ソースを聞き出すということは,その人が,「生きていてよかったと思えた瞬間」を聞き出す,そこに,その人の価値や大事にしているものがあるはずだからで,その視点から自分を見ることを促すことになる。かつて,それを聞いた人は,「山頂でご来光をみた瞬間」といった,その気持ちを,思い出しただけで,視界が変わった。
いずれも,自分を名づけ直すのに近い。
この場合,踏み込むというのは,相手のわずかな片言隻句,かけら,兆しを,(言葉はきついが,ここにあるじゃないか,と)突きつける,というのに近い。
新しい眼鏡を持ってもらう,というと優しい言い方になるか。
仮説とは,仮の説明概念,だと思うが,自分についても,自分の仮の説明概念を,どんどん変えていいはずだ。
ただ,こちらが提案した,その言葉や仮説にこだわってしまうと,それは,逆効果になる,それが8分でのしっくりこない感を残した原因だったように思う。
ま,しばらく,このアプローチで,直感でいってみよう。
今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
#コーアクティブ・コーチング
#コーチングアクティブ会話術
#仮説
#直感
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