2014年02月04日

心ばえ



心ばえは,心映えとも,心延えとも書く。いい響きの言葉だ。

辞書には,こうある。

「映え」はもと「延へ」で,外に伸ばすこと。つまり,心のはたらきを外におしおよぼしていくこと。そこから,ある対象を気づかう「思いやり」や,性格が外に表れた「気立て」の意となる。特に,心の持ち方が良い場合だけにいう。

そのほかに,

「おもむき」「風情」「事の次第」「気立て」「心遣い」「おもむき」「心だて」

といった意味もあるらしい。心の状態が,外へ広がっている,写し出されている,というニュアンスなのだろうか。まずも悪い意味で使われることはなさそうだ。

「心映え」の「映え」の,「映える」は,栄えるという意味で,

光を映して,美しく輝く。その結果目立つ,というニュアンスになる。「化粧映え」につながる。

「心延え」の「延え」の,「延える」は,敷きのばす,という意味で,

「進む」「伸びる」「及ぶ」「展きのぶる」,というニュアンスになる。蔓延の,蔓がはい延びる,につながる。

ここからは,妄想になるが,

心ばえ

といっても,

心映え

と書くのと,

心延え

と書くのでは,少しニュアンスが変わる。

上記にもあったように,心延えと書くと,

その人の心が外へ広がり,延びていく状態をさし,

心映え

と書くと,「映」が,映る,月光が水に映る,反映する,のように,心の輝きが,外に照り映えていく状態になる。

似ていると言えば似ているが,

おのずから照りだす,

心映え

がいい。それが,その人の,

ありようからきている,

なら,なおいい。僕個人は,

周りへの影響のニュアンスの,

心延え

よりは,何か一人輝きだしている,

心映え

がいい。まあ,そういう生き方をしてみたい,と思う。つい,何か言葉でそれを言い出してしまう。しかしそこには,我執がある。何かすることで目立とうとする自分がいる。それは,心映えが悪い。

そのありよう自体が,おのずと輝く,

はえは,

栄え

とも書く。その在り方自体が,誉れであるような,

そういう生き方,あり方をしてみたいものだ。


今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm




#心延え
#心映え
#心だて
posted by Toshi at 06:48| Comment(0) | 生き方 | 更新情報をチェックする
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