2014年03月31日
香道
無粋のきわみのような自分が,まさか,こんなところに参加するとは,思わなかった,片岡 宗橘さんのお誘いを受けて,
https://www.facebook.com/events/611591715590127/633555376727094/?notif_t=plan_mall_activity
御家流(おいえりゅう)の香道・茶道体験会に,参加してきた。
こう言う「いき」や「粋」とは無縁に生きてきたので,恥ずかしながら,初体験である。
一応来歴をネットで調べると,
茶道の御家流は,
江戸時代初期に美濃加納藩主・安藤信友が興した茶道の流派。譜代大名の安藤対馬守家(幕末期は磐城平藩主家)で伝承され,安藤家御家流とも言う。細川三斎の門人一尾伊織が興した一尾流の流れを汲み,織部流を合わせたものである。留流として安藤家中以外へは秘されてきたが,1970年より一般へ教授されるようになった,
という。
香道(こうどう)の御家流は,
三条西実隆を流祖とし,室町時代以来大臣家である三条西家によって継承されたが,後に亜流は地下(武士・町人)にも流れる。戦後,一般市民(民間)の香道家・一色梨郷や山本霞月などにより,堂上御家流香道を継承していた三条西尭山が正式に近代御家流宗家として推戴され,三条西家の当主が御家流家元を継承している,
という。
話には,聞いたことがあったが,特に,
香道とは,日本の伝統的な芸道で,一定の作法のもとに香木を焚き,立ち上る香りを鑑賞するものである。香木の香りを聞き,鑑賞する聞香(もんこう)と,香りを聞き分ける遊びである組香(くみこう)の二つが主な要素であるそうだが,今回は,香りの聞き分け,を体験させてもらった。
香道においては,多く,聞香炉に灰と,おこした炭団を入れ,灰を形作り,その上に銀葉という雲母の板をのせ,数ミリ角に薄く切った香木を熱し,香りを発散させる方式がとられる。銀葉を灰の上で押すことにより,銀葉と炭団の位置を調節する。これにより伝わる熱を調節し,香りの発散の度合いを決める。
いただいた案内によると,
一,斎院
一,斎宮
一,野々宮
と,源氏物語にちなんで,その名にふさわしい(と選んだ)香木を,順次聞いて,その後,聞いていない香を混ぜて,どの香かを当てる,というもの。正直言って,その微妙な違いが判るほどではなかったので,区別がつかなかったのだが,その香の,
微妙な,
というか,
微かな,
違いというか,それぞれの個性を聞き分けるのは難しいというより,その一瞬感じたのは,
ああ,こんなにも微妙な差異を楽しんでいたのか,という感嘆というか驚異といっていい。いま,巷にあふれている香りは,弱いとされるオーデコロンですら,鼻を刺激するのに比べたら,
何と仄かな,
と思ってしまう。
その後,濃茶と薄茶をいただいたが,まあ,所作のしきたりはともなく,ただなぞっただけだが,香道も,茶道も,
その独特の時間の流れ,
にまず,自分の佇まいが,その異質さがさらけ出される気がした。そう,おのれのふりまく,あわただしさ,ありていに言えば,
せわしなさ,
とは無縁の,すさまじく,時間の流れのゆったりした,ちょうど,所作ひとつひとつを,
スローモーションにした,
というと大袈裟だが,そんなゆったりした間合いが,どこか懐かしい気がした。
そして,それは,たぶん,あの場そのものが創り出すというのか,その場にいるということで,
ゆったりした時間を,
共有させてもらう,
という気がする。本当かウソか知らないが,秀吉に茶室に招待された黒田官兵衛(は茶道に関心がなかった)は,そこで一向に茶を点てず,小田原攻めの話に終始した,そして,
これこそが茶の湯の一徳というものである。もし茶室以外の場所で密談すれば,人から剣技を懸けられるが,茶室であれば,その心配がない,
と秀吉が言った,というのである。『名将言行録』のこの逸話は疑わしいが,
一期一会,
の言葉から推測するに,独特の時間と空間であることは,よく分かる。いわば,
場
が,時間を支配する,という感じである。あるいは,ちょっと大袈裟な言い方をすると,
感覚を研ぎ澄ます,
ことで,場に融ける,
とでもいうような。
ま,しかし,無粋な僕には,脚の痺れが,土産であった。
参考文献;
渡邊大門『黒田官兵衛』(講談社現代新書)
今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
この記事へのコメント
www.agrokuras.com 正確な飛距離と飛距離性を求めている。さらにテーラーメイドバーナー2.0新しい溝規制に適合しているので、競技にでる方でも気にせずいろいろな競技にでる事ができます。
Posted by テーラーメイドバーナー2.0 at 2014年03月31日 11:12
コメントを書く
コチラをクリックしてください