2014年05月04日
迷い
いまさら迷うような歳ではない,とふとつぶやいて,迷い,という言葉の意味が気になった。
言ってみれば,迷うということは,煩悩は凡夫ゆえに仕方ないとして,何かを未決のまま,決めかねている状態といっていい。まあ,ここまで生きてくると,それは少ない。というか,迷いを蹴散らさなくては(見過ごす,目を瞑るも含めて),生きてこられまい。
辞書では一番に,
①布の経糸と緯糸がほつれて偏ること,
とでる。つづいて,
②紙などが乱れること
③迷うこと,惑い
④まぎれること
⑤成仏の妨げになる妄執
とある。煩悩の方はさて置くとして,しかし,
迷い,
と
惑い,
は同じか?でもって,辞書を引くと,
事態を見極められず,混乱して応対の仕方を定めかねる意,
として,以下を挙げる。
①見当を失って途方に暮れる
②悩む,心が乱れる
③取り違える,考え違いをする
④うろたえる,あわてる
⑤髪の毛の乱れる
⑥他の動詞について,その状態がひどい意を表す。たとえば,荒れ惑い,
とある。どうやら,迷って,迷路に,というか迷いっ放しのまま,迷宮に入り込んだ状態が,惑いで,迷路の中で,何かを決めかね,決断がつかないまま混乱した状態ということになる。
迷いが,気分や混乱ではなく,何に迷っているのか,そしてそれが更に選択肢に切り分けられれば,ただの決断の問題に変わる。そうすれば視界は晴れる。
語源的には,迷うは,
①マ(目)+ヨウ(酔う)で,方向がはっきりしない意
②マ(織物の目)+ヨウ(酔う)で,織物の目の間隔が偏り,弛む意に,惑うとの混同が起こり,いまの意に。
③中国語源では,「迷」は,之(しんにゅう)+米(昧)
とある。では,惑いはと,言うと,
目(見当)+問う
で,検討を心の中で問うという意で,ぐるりと回って,迷いへ戻ってきてしまう。漢字的には,
或(わく)+心
で,狭い枠にとらわれた心,となる。
結局,どうしようかと戸惑っている状態から,どうしようかと迷いが生まれ,そのまま混乱の中に迷い込み,惑乱するところまでの,心のどこに焦点を当てるかで,意味のずれが生じてくる,ということになる。
思えば,迷っている状態では,その状態自体が,自分を引っ張り込み,何に迷っているかすら,見えなくなることは,確かにある。
極端に言うと,どつぼにはまる。しかし,考えようでは,少しシニカルに言えば,人生そのものが,迷路のようなものなのだから,そこで少々,
迷おうが,
惑おうが,
そんな差など大したことではないと言えば,言える。しかし,そのわずかな差に,人生を賭けなくてはならない時だってある。わずかな違いにこそ,おのれと他人の差はある,と言えば,軽々に見過ごしていいことではない。
しかし,だ。迷いがなければ,選択肢がなく,選択肢がなければ,決断(何かを捨てること)はない。
そういう人生ってあるのか?
参考文献;
増井金典『日本語源広辞典』(ミネルヴァ書房)
今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
この記事へのコメント
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Posted by タイトリスト 913 d3 at 2014年05月04日 12:47
こんにちは!
Posted by レイバンサングラス at 2014年05月05日 11:34
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Posted by バーナー2.0アイアン at 2014年05月05日 15:13
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