2014年09月24日
そこそこ
そこそこ
がいい,と思ってきた。そこそこは,
①「落ち着かず急ぐさま」や「急いで簡略にすませるさま」を表す。「食事もそこそこに仕事に戻った」
②「少ないが満足出来る程度」という意味。 類義語に『ほどほど』『いい加減』。「遊びもそこそこにしなさい」
③そこそことは量的に辛うじてこれくらいの意で,類義語に『ある程度』『ギリギリ』。「そこそこの自信はある」
④そこそこ(其所其所)とは場所をさすときに使われる。「ほら,そこそこ,すぐ後ろにいる」
といった意味があるが,ここでは,
まあまあ,
ほどほど,
まずまず,
と
そこそこ
との関係を考えるので,②③の意味に焦点を当てている。
十分ではないが一応のレベルにあるさま,ないし程度
の意味。だから,
ある程度,
可もなく不可もなく
平凡
よくも悪くもない
といったニュアンスである。それって,評価されていることなのか。
そこそこ
と
まあまあ
と
まずまず
では微妙にニュアンスの差がある。少なくとも,
まあまあ
は,「かなりの程度」という意を含んでいる。
まずまず
も,「まずまずの天気」という言い方をするので,曇り空ではない。しかし,「そこそこの天気」といったときは,曇り空,少なくとも雨は落ちそうもない,といったニュアンスになる。
まずまずのでき
と
そこそこのでき
と
まあまあのでき
と比較してみると,同じ中程度,平々凡々の意味ゾーンに入るとは言うが,ちょっと意味が違う。
不思議なのだが,われわれは,その言外の言葉のニュアンス差を承知している気配である。
頑張った(出来の悪い)部下に,「そこそこ」「まあまあ」とは言わず, 「まずまず」と言う。
期待している(出来のいい)部下には,「まずまず」「そこそこ」とはいわず,「まあまあ」と言う。
大口叩く部下には,「まあまあ」とも「まずまず」とも言わず,「そこそこ」と言う。
この言語感覚は何だろう。言葉で説明しようとすると,ちょっと難しいところがある。基準としては,
ほどほど
なのだが,
期待値より低ければ,そこそこ
となり,
期待値に近ければ,まずまず
となり,
期待値すれすれならば,まあまあ
という。しかし,ほどほどの中に二つの幅がある。
ひとつは,期待値というか,思っていた基準から下げていく,
という評価視線と,
もうひとつは,相手自身の力量評価と言うか,基準から上げていく,
という評価視線である。
これが自分自身だと,
まずまずは,
上の部,
まあまあは,
中の部,
そこそこは,
下の部
となる。やはりそこそこは,ぎりぎりセーフという意味になる。平凡ではなく,かろうじて,人並みという意味である。
今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
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