2014年10月28日

畏れ




最近の天変地異を思い,いまだ放射能を垂れ流し続け,太平洋全域,地球全体を汚染し続けている始末を見るにつけ,自分たちが,いかに微力なのかを思い知る。

川本恵さんのお誘いを受けて,「エキスパートクラス」の二回目から(エキスパートに参加するほどではないが,一回目はスケジュールが合わなかったので)参加させていただくことになった。

改めて,グランディングを人に伝える,というエクササイズをおこなったが,考えてみると,自分がやっていることを,どう伝えようかと思うと,実は,よくわかっていない部分があることを思い知らされる。

知には,

Knowing that(そのことについて知っている)

Knowing how(どうやるかを知っている)

があるが,自分についてメタ・ポジションに立たなければ,

Knowing howについてのKnowing that

は明確にならない。よく言われるように,教えてみることが,自分が,

何を知らないか,

何があいまいなのか,

をはっきりさせるには一番いい。気づいたことは,僕は,

大地に貫かれている感覚

を大事にしているということだ。それは,ぶれるとかぶれない,などということが枝葉末節に思える,安定した境地と言っていい。

思えば,そもそもグランディングを始めたきっかけは,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163096.html

で,コテンパンに貶められたことが,多分意識していたわけではないが,尾を引いている。

で,そのつど体験したことについては,すでに何度も書いたが,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163324.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163437.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163469.html

基本的に思うのは,畏れなのではないか,という気がする。

「おそれ」には,

恐れ
畏れ
懼れ
怖れ
惧れ
虞れ
怯れ
慄れ

とある。

恐れは,未来を恐れる。助詞にもちいて,そうなりはしないかと気づかう。
虞れは,先のことを気づかう。あれこれ気をまわして心配する。危虞。
懼れは,恐懼とつかう。恐怖する意味。
畏れは,おそるるの甚だしきをいう。敬の地の意義を帯びる。畏敬。
怖れは,おどすとも訓む。わけもなく怖じおそれる。
怯れは,臆病。
慄れは,ぞっとする。

ここでは,「畏れ」がふさわしい。

押さえられた感じ,威圧,おそろしくて気味が悪い,

というニュアンスである。そこには,かしこまる,畏怖するという感じがある。

畏れ多い,

という感覚である。「畏」の字は,象形で,

大きな頭をした鬼が手に武器を持って脅すさまをえがいたもので,気味悪い威圧を感じること,

とある。まさに,

サムシング・グレートである。サムシング・グレートとは,

直訳すると「偉大なる何者か」だが,日本の分子生物学者の村上和雄は生物の進化に影響を与えた人智を超えた存在のことをこのように呼んでいる。

その村上の言う,サムシング・グレートについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/archives/20130607-1.html

で,取り上げたことがある。そこでも書いたが,

アインシュタインが,

宗教心抜きの科学は足が不自由も同然であり,科学抜きの宗教は目が不自由も同然である。

と言った。それは,畏怖心といっていい。

簡単な解決策が見つかったならば,それは神の答えだ。

というアインシュタインの言葉を,思考停止の言い訳に使ってはならない,とつくづく思う。

同じく,野依良治さんの,

科学者が次々と新しいことを発見するけれども,発見したと同時にさらに多くの疑問が出てくる。宇宙でも科学でも自分たちが知っていることは,まだまだごくわずか。その意味では,科学者は謙虚であらねば…。

という言葉も,アインシュタインの,

基本的な法則を発見するのに論理的なやり方など存在しない。ただ直感あるのみで,それを助けるのが,見かけの裏に隠れている秩序を感じ取る力である。

まだまだ未知の蒼穹が広がっている,という意味での人智の微力と未知のおおきさへの恐れでなくてはならない。だからこそ,

いま,生かされてある

いま,ここへの感謝が深まる。

参考文献;
藤堂明保他編『漢字源』(学習研究社)
簡野道明『字源』(角川書店)






今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm

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posted by Toshi at 05:27| Comment(0) | ミーディアム | 更新情報をチェックする
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