2015年05月09日

目利き


目利きとは,スキルの

メタ・ポジション

なのだと思う。

スキルについては

http://ppnetwork.seesaa.net/article/408346660.html

で触れた。カッツの管理技能の三つの基本的技能に,

テクニカル・スキル(techical Skill),
ヒューマン・スキル(human Skill),
コンセプチュアル・スキル(Concrptual Skill)

がある(前に書いたことと重なる)が,カッツは,

テクニカル・スキルはとは各職能分野における仕事の方法,手続等に関する知識・技能である。
ヒューマン・スキルとは,集団メンバーと上手に相互作用し,チーム・ワークを盛り立てていく技能である。上役,同僚とうまく接し,部下を上手に使い,組織の能率をたかめる,いわゆるヒューマン・リレーションの技能のようなものである。
コンセプチュアル・スキルとは,ものごとの全体的な関係を洞察し,論理的な思考を働かせ,創造性を発揮していく。

とそれぞれを説明するが,

https://img.jinjibu.jp/updir/kiji/YWK12-1023-management_skill0101.gif

と図示されるように,上位に行けばいくほど,テクニカル・スキルは,ウエイトが小さくなる。自分で操作したり,実施するというよりは,管理に回るからだ。その場合,とりわけ必要なのは,

目利き,

ではなかろうか。丸投げや放任でない限り,本当にできているかどうかを,見抜けなくてはならない。だから,

コンセプチュアル・スキル

のウエイトが高まる。佐野勝男氏等の定義では,コンセプチュアル・スキルは,

「ものごとの全体的な関係を洞察し,論理的な思考を働かせ,創造性を発揮」

なのであって,これも前に書いたが,

「ものごとの全体的な関係を洞察」

が鍵になる,と思う。これを,

目利き力
とか
俯瞰力

と呼ぶべきものだ。その視野によって,そのことの,その出来事の,そのものの,

意味づけができる,

ことでなくてはならない。これこそが,と上位者に求められる。

目利きとは,

目+きき(試して調べる,意のキクの連用形)

で,良否を見分けることを言う。キクは,

「耳にもっとも強く響く音(キン・キ)+く」の耳に強く作用する意,
と,
「キ(生きる力)+ク」で,キを活用して現象を強く認識する意,

の二説がある。本来は,

刀剣,書画,器物などの真偽,好悪を見分けること,またはその人,

という意味になる(『大言海』)。

「聞き」は,

感覚で音弥声を感じ取る,

が元の意味で,

味を試す,

の聞き酒の聞くや,

効果がある,

の利くは,後の転用。要は,

鑑識眼
審美眼
具眼の士
見巧者

ということになる。ここからは,まったくの想像だが,対象をきちんと聞き分けるとき,

見立て

準える,

のと似た思考方法を取っているのではないか。何かになぞらえるとき,全体の類似性もあるが,AとBを比較し,それぞれの下にツリー状にぶら下がる下位概念,まあ特徴を対比している。真贋でも真偽でも,対比する時,AとB,それぞれの下にツリー状にぶら下がる特徴というか,あるべき印というか,具わるべき要因,を比較しているはずである。その意味では,自分の中にある,

対比するものの引き出し

と同時に,

つりーの下にぶら下がる特徴(要因)の,更に下(の下の下の…)にぶら下げられる微細に渡る特徴,

が多いほど,比較対象の細部を見ていくことになる。その意味では,ものを見るポジションが,

大まかな全体像から,
微細な細部にわたるまで,

遠近自在にできることが,

メタ・ポジション

と一言で言いながら,目利きの力の奥行なのだろう。それは,知識ではなく,

Knowing how

Knowing that

を幅広く,奥行深く持っていなくてはならない。そういう目利きは,市井に密かにいる。







今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
【関連する記事】
posted by Toshi at 04:48| Comment(0) | ビジネス・スキル | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください