2015年06月27日

貧乏ゆすり


「貧乏ゆすり」というのは,

座っている時などに,身体の一部(特にヒザ)を揺らし続けること,

をさす。『古語辞典』では,

びんばふゆるぎ,

という表現で出ている。貧乏ゆすりをしている人は、,指摘されるまで気づかないことも多いらしい。

貧乏ゆすりの原因には,いくつかの説がある。

「何かのきっかけ(脚の後ろをイスに当てるなど)で筋肉が収縮し、それから起こる一連の伸張反射によって、脚の前後の筋が交互に収縮伸張を繰り返すため。」

「ずっと座っていると、下半身の血流が滞ってしまうので、それを解消するために反射的に貧乏揺すりをする。
人間は何もしないという行為は、心理学的に不安になる事が多いために、それを解消するために貧乏揺すりをして気を紛らわせる。」

「貧乏揺すりをしている人は、たいていの場合において何かしらの欲求不満、ストレスを抱えている。
取りすぎたカロリーを本能的に消費しようとするため。」

等々といわれるらしいが,貧乏ゆすりは,何かしらの欲求不満,ストレスを抱えていて,それから脳をリラックスさせるためや,逃避行動の一種ではないかということらしい。確かに,ストレス解消手段の一つではあるらしく,

「足元からの刺激が中枢神経に伝わり、イライラや緊張感を緩和させる」

のだという。だから,中断すると,かえって,イライラが募ってしまうかもしれない。

「貧乏ゆすり」は,「貧乏」にあてこすっているように聞こえるが,

「貧乏+ゆすり」

が語源で,「貧乏ヒマなし」の類で,席を温める暇もない,というところから,

せわしなく膝を動かす,

仕草を言ったのではないか,と想像されるが,

貧乏人が寒さに震える様子から,
高利貸しが貧乏人から取り立てる際に足をゆすることが多かったから,
江戸時代に足をゆすると貧乏神に取り付かれるといわれていたから,

といった諸説があるが,真偽はわからないが,

「『貧乏揺すり』というように,『いらいらしている際の足を揺する行為』に対して名前をつけているのは日本のみである。」

という。会話では,

Jittering
とか
Fidgeting

と言うらしいが,別に膝を揺すっていることを指しているのではなく,

(落ち着かず)そわそわ,もじもじする

という心理を指しているようだ。だから,本来の貧乏ゆすりの意味と近いかもしれない。

因みに,「貧乏」というのは,

貧しいこと

であるが,中国語の,

「貧(貧しい)+乏(財産が乏しい)」

から来ている。古代から,この語は使われていたらしく,

ヒンボク,
ビンボク

とも読まれていたらしい。まあ,関連する語の多いこと。

貧乏神,
貧乏くじ,
貧乏葛,
貧乏芸,
貧乏性,
貧乏線,
貧乏蔓,
貧乏徳利,
貧乏鼻緒,

どれも,余り有り難くない。

漢字から調べてみると,「貧」は,

「分+貝」

「分」は,「八印(左右にわける)+刀」の会意文字。刀で,二つに分けること。

「貝」は,われめのある子安貝,また二枚貝を描いたもの。古代には,貝を交易の貨幣に用いたので,貨・財・費などの字に貝印を含む。

で,「貧」は,財貨を分散し尽くして乏しくなったこと。

ひょっとすると,「貧乏」であること自体が,ストレスであるかもしれない。しかも,将来に何の見込みも,何の見通しも立たないと感じたとき,その解消は,

貧乏ゆすり,

では果たし得ないのではないか。昨今の社会自体が,苛立ち,ストレスで貧乏ゆすりしている状態は,いい兆候ではない。日中戦争直前の,

関東大震災,昭和金融恐慌(昭和恐慌),

以降の停滞した雰囲気と似ている,という人が多い。

日中戦争以降,太平洋戦争二年目くらいまでの,(戦争による)好景気の味を占めようとする動きが出てきてもおかしくはない(現に,JR東海の葛西 敬之は,「戦争でも起きないと日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ」と発言している)。いま,もう地獄の一丁目,大瀑布の直前にいる。貧乏ゆすりなどしている暇はないのかもしれない。








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http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
posted by Toshi at 04:45| Comment(0) | 言葉 | 更新情報をチェックする
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