とんずら


とんずらとは,

「逃れる」を意味する「遁』と同じく「逃げる」という意味の「ずらかる」から成る合成語,

で,逃げ去ることや逃走、持ち逃げという行為を意味する,

犯罪を犯して逃げる,

という意味の俗語である。ここから転じ,サボることも指す,という。主に悪いことをして逃げ去る(逃げ去られた)ときに使われることが多いようだ。

ずらかるというのは,辞書(『広辞苑』)では,

もと盗人などの隠語,

とあり,

逃げる,逃亡する,高飛びする,
(他動詞として)盗んだ品物を処分する,

と,意味が載っている。ある意味,ずらかるは,

単に逃げるという意味でなく,何か悪いことをし,そこから立ち去る(逃げる),

といった意味で使われる。それが,1980年辺りから意味が転じ,

学校を無断で早退する,

といった意味でも使われるようになった。よくある,隠語の一般化の一例である。また,ずらかるには,

ずらする,

という表現もあるそうだ。

http://www.fleapedia.com

によると,

「ずらかるとは、銀行強盗が目的を果たしたとき、または通報されて警官が押し寄せてきたとき、推奨される最善の行動。つまり、『逃げる』という意味の業界用語である。『逃げる』といっても、悪人から逃げる正当な逃走には『ずらかる』は用いられず、悪事を働いて速やかにその場を立ち去るという意味あいで、あくまでも現場で活躍する業界人が用いる言葉である。」

とある。確かに,強盗から逃げるのを,ずらかるとは言わない。

ずらかるは,語源的には,

「ズラ(ずらすの語幹)+カル(動詞化)」

で,同じ姿勢のまま移動するのが「ずらす」なので,

気づかれずに逃げる,

という意味,と言う。ずらすは,

すべらかす,動かす,

という意味だが,

特に位置・時間などが一緒にならないように動かす,

とあり,そこから,放っておくという意味にスライドしていくのが面白い。まあ,パッと見わからないように,動かす,ということなのだろう。

雲隠れ,
高飛び,
出奔,
跡を晦ます,

といったのが類語になる。マインドとしては,

バックレ,
ばっくれる,

に,近い。要は,

知らばっくれる,
しらばくれる,

ということなのだから。この中では,雲隠れが,なかなか含意が深い。

雲の中に隠れること。
姿を隠して見えなくなること。行方をくらますこと。
高貴な人が死ぬこと。お隠れになること。
岸本斉史による漫画『NARUTO』に登場する地名及びそこに所属する人物に対して使用される用語。

といった意味だが,月が雲に隠れたのをメタファーにして使っているが,『源氏物語』の巻名「雲隠れ」が,本文なく,光源氏の死をアナロジカルに表現しているのが最高で,昨今は,トップの雲隠れは,

こそこそ

と醜悪このうえない。逃げるというのは,

三十六計逃げるに如かず,

で悪い意味ではないが,暴虎馮河の輩は,勇ましいことが大好きで,逃げるを,卑怯と同義にした。しかし,それは下々に対してであって,上に対しては,決してそうは言わない。まして,自分自身が逃げるのは,

転進

とかといい,そういう輩は,安全地帯にいて,いつも必ず生き延びる。

参考文献;
http://zokugo-dict.com/13su/zurakaru.htm
http://zokugo-dict.com/20to/tonzura.htm









今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm

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