2015年09月29日
天眼
天眼は,
てんがん
あるいは
てんげん
と訓む。しかし,
てんげん
と詠むときは,本来は,
仏語。五眼 (ごげん) の一。すべてを見通すことのできる眼,
普通の人の見ることのできない事象を自由自在に見通すことのできる力,
を指す。しかしもうひとつ,
「 天眼通(つう) 」に同じ。
とも載る。
五眼(ごげん)は,調べると,
1 肉眼(ニクゲン)…人間の眼
2 天眼(テンゲン)…天人の眼
3 慧眼(エゲン)……ラカンの眼
4 法眼(ホウゲン)…菩薩の眼
5 仏眼(ブツゲン)…仏の眼
を指し,
①肉眼(にくげん)。現実の色形を見る眼。
②天眼(てんげん)。三世(さんぜ)十方(じっぽう)を見とおす眼。
③法眼(ほうげん)。現象の差別を見わける眼。
④慧眼(えげん)。真理の平等を見ぬく眼。
⑤仏眼(ぶつげん)。前四眼をそなえる仏の眼。
で,仏はこの五眼をまどかに具えて衆生を救う。『大経』では,浄土の菩薩にこの五眼が具わると説く,という。
http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3183.html
では,天眼について,
「天界の神々は三世(サンゼ)十方(ジッポウ)を観るとされています。三世は過去・現在・未来であり、十方は、四方八方と上下すべての方位です。」
と説明する。
「天眼」のもう一つの意味,
天眼通は,
てんげんつう
とも,
てんがんつう
とも訓むが,
仏語。六神通の一。普通の人の見ることのできない事象を自由自在に見通すことのできる力,
という。六神通 (ろくじんずう) とは,
「仏教において仏・菩薩などが持っているとされる6種の超人的な能力。6種の神通力(じんずうりき)。六通ともよばれ、『止観』(瞑想)修行において、『止行』(サマタ瞑想、禅那・禅定、四禅)による三昧の次に、『観行』(ヴィパッサナー瞑想)に移行した際に得られる、自在な境地を表現したものである。」
とあり,仏・菩薩などが持っているとされる6種の超人的な能力。神通力は,
じんずうりき
と訓むが,一般には,
じんつうりき
と訓んでいる。
人間の思慮でははかれない、不思議な霊妙自在の力
を指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%A5%9E%E9%80%9A
http://www.aleph.to/enlightenment/snp-01.html
によると,
神足通(じんそくつう)機に応じて自在に身を現し、思うままに山海を飛行し得るなどの通力。
天耳通(てんにつう)ふつう聞こえる事のない遠くの音を聞いたりする超人的な耳。
他心通(たしんつう)他人の心を知る力。
宿命通(しゅくみょうつう)自分の過去世(前世)を知る力。
天眼通(てんげんつう,)死生智) - 一切衆生の過去世(前世)を知る力
漏尽通(ろじんつう,)自分の煩悩が尽きて、今生を最後に、生まれ変わることはなくなったと知る力。
とあり,別に,
神足通 空中浮揚やテレポーテーションをしたり、化身を自在に使って、高い世界へ飛んだりすることのできる能力
天耳通 神々の声を聞いたり、遠くの音を聞いたりすることのできる能力
他心通 他人の心を知る能力
宿命通 自分や他人の前世(多くの過去世)を知る能力
死生智 転生先を知ったり、生きながらにしていろいろな世界とつながることのできる能力
漏尽通 完全なる絶対なる神の叡智
とあるが,漏尽通は,
「苦しみ(汚れ)、苦しみ(汚れ)の原因、苦しみ(汚れ)の消滅、苦しみ(汚れ)の消滅への道(以上、「四聖諦」)を、ありのままに知ることができる」
「欲望・生存・無知の苦しみ(汚れ)から解放され、解脱が成され、再生の遮断、修行の完遂を、知ることができる」
で,これが最高位ということになるのか。
ところで,天眼鏡
は,
てんがんきょう,
と訓むが,
柄のついた大形の凸レンズ,
のことだ。人相見が使って,
運命など普通には見えないものまでも見通すところから,
そう呼ぶ。当たるも八卦とはちと違う。因みに,頂天眼というと,
金魚の一種。背びれがなく,眼球が突出するが,出目金と異なり,上方を向いている。
そうだが,天眼にかけたのだろうか。頂天眼は,
「中国産の金魚で、アカデメキンの突然変異から生まれ、眼が頭の頂上にあり、天上を向いている。」
そうで,既に清の時代にはあったという。
「赤デメキンの突然変異を固定化したもので、デメキンとの違いは眼が完全に上を向いているだけでなく、背ビレも欠如している。眼が天を向いているので『頂天眼』と名付けられた。」
とある。名づけたものに聞かないとわからないが,「天眼」を意識していたことは間違いない。
今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm
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